投稿日:2024/03/16
住宅ローンを2名で負担することの影響(良い点・悪い点)
住宅ローンを2名で負担することの影響
(良い点・悪い点)
☆ざっくり紹介
住宅ローンを2名(夫婦・親子など)で組むことにより影響が出るのは以下の5点です。
☆プラスポイント
①借入額を増やせる可能性がある
②住宅ローン控除を無駄なく消化できる可能性がある
☆場合によってはプラス、場合によってはマイナス
③住宅が共有名義となる
☆マイナスポイント
④団体信用生命保険にいずれか一方しか加入できない、もしくは上乗せ保険料が必要となる場合がある
⑤住宅ローンの借入れにかかる費用が若干高くなる可能性がある
①借入額を増やせる可能性がある
住宅ローンの借入可能額については基本的に登場人物の収入によります。
そのため、借入希望額に対して1人の収入では不足する場合に2名での住宅ローン検討は有効な手段となります。
②住宅ローン控除を無駄なく消化できる可能性がある
住宅ローン控除を受けられる額は負担している税額が上限となります。
仮に、住宅ローン控除を受けられる額が15万円に対し、負担している税額が10万円だとすると
控除上限額15万円>負担税額10万円
となり、5万円が無駄になってしまいます。
そこで、もし、配偶者の方や親、子にも税負担がある場合、ご一緒に新居の持ち分を持ってローンに登場することにより無駄をなくせるケースがございます。
住宅ローン控除の詳細はコチラから
https://www.ouchi-hakasenavi.com/blog/21350p/
③住宅が共有名義となる
住宅を複数人で購入する場合、基本的には資金を出した分だけその方が持ち分を持つことが基本となります。
☆最大のメリットといえば、夫婦で住宅を購入する場合
旦那様が住宅ローンを利用、奥様はそのお父様から住宅購入の贈与を受ける場合、奥様が持ち分を持つことで贈与の特例が使えること。
☆デメリットになり得ることといえば、不動産の処分を行う際
それぞれの同意がなければ自由に売却することができないこと。
また、登記費用が若干上がります。
④団体信用生命保険にいずれか一方しか加入できない、もしくは上乗せ保険料が必要となる場合がある
住宅ローンを利用する大きなメリットとして団体信用生命保険へ加入できることが挙げられます。
では、2人で住宅ローンを組んだ場合その取扱いはどうなるのか?
・主債務者(メインで借入れるほう)のみが保険加入
→主債務者に万が一のことがあった場合には残された一方は住宅ローンを支払う必要はなくなります。一方で逆の場合は、主債務者は引き続き住宅ローンを支払います。
・2人で保険加入
→金利に保険料を上乗せすることにより、両人とも保険に加入することができる商品もあります。また、それぞれの持ち分に応じて住宅ローンの支払い義務がなくなるローンの組み方もございます。
⑤住宅ローンの借入れにかかる費用が若干高くなる可能性がある
住宅ローン借入時に必要となる「事務手数料」「印紙代」が2倍に、登記費用が若干増える場合があります。